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時代の変化とSCに必要な変化

Vol.9 | 2020年8月

続く変化の波の中で

経済を回すことと自粛。一見、相反する施策、そして日々報告される陽性者数の数値等にまだまだ落ちつかない日々の中でも、生活者・消費者の行動の変化は一つの方向性が見え始めて来たのかもしれません。

トリニティーズ・NEWSの今号ではご好評をいただいた「テレワーク日記」に続く連載、「複数のSC施設連携による街の魅力づくりと街の集客について」が始まります。『中⼭の視点』では変化した消費者の行動とそこに対応するSCの姿を考察します。また、リーシングの空き床や積極的に出店を検討されているテナント情報もご案内します。ぜひ、最後までお付き合いください。


【祝・開店】カメラのキタムラ エミオ石神井公園店

『練馬区で証明写真撮るならカメラのキタムラ石神井公園店で!』8月1日(土)、デジカメプリンや証明写真に留まらず、総合的なサービスをご提供するカメラのキタムラが、西武池袋線石神井公園駅に直結した地元の中核施設、エミオ石神井公園への出店を弊社と共に実現されました。

出店を計画されているテナント様、そしてテナントをお探しの施設の方
弊社では出店交渉・契約・サービス選定等、ご出店までのあらゆるプロセスにコンサルティング致します。ぜひ、ご相談ください。


徒然日記:複数SCの施設連携による街の魅力づくりと集客 (1)(文章構成・執筆:部長/大上)

トリニティーズ・NEWSの前号まで、3回連載で「僕たちのテレワーク日記」と題して、SC施設のBCPとリモートワークの可能性を考えてみた。そして多くの皆様から読後感やご意見をいただいた。
今回から新たに3回連載で「複数のSC施設連携による街の魅力づくりと街の集客について」考えてみたい。あまり触れたくはないが、本稿を執筆している段階でもコロナ禍による影響は飲食・広告・宿泊・輸送・旅行業などが大きな影響を受けている。また、自動車産業の販売苦戦による影響は日本経済に大打撃を与える可能性がある。一方で飲食テイクアウトデリバリー、ネット関連など自粛による巣ごもり需要を満たす業界は好調である。

弊社がコンサルさせて頂いている企業の多くが商業施設に関わっており、「売上が戻らない、テナントからの賃料減免や退店要望」など、全てではないが深刻な状況は変わっていないと感じる。この状況に対して、新たなロードマップを作らずに穴埋め的なリーシングで対応しようとすると、必ず議論が行き詰まる傾向がある。『過去からの経緯』・『今の環境』・『変わりゆくユーザー』を踏まえて今後どのように対処していけば良いか、実際の現場打合せを踏まえて一緒に考えてみたい。

◆SC施設の専門特化(差別化)可能性について

ある一定エリアの人口に対するSCのオーバーストアは全国的に見られる現象である。
売上の土台を「スーパーマーケット・ドラッグストア・家電量販店・ホームセンター」などに依存し、付随する床として「アパレル・飲食・雑貨etc」で埋めて構成する「例のMD構成」である。施設床の大きい施設は上記テナント専用の設計となっており、売上の土台として全体売上構成比の多くを占めるので、当面は新たなロードマップ不在でも継続営業は可能そうだ。しかしながら、上記に当てはまらないライフスタイルセンター、スペシャルセンター、地下街、観光センター型SC(造語)などは物理的に有力テナントの誘致が困難だ。近隣にパワーセンターやリージョナル・ショッピングセンターなどがある場合は、年々厳しさが増していることと思う。続きはここをクリックしてご覧ください。


中山の視点:変わらないためには、変わり続けなくてはならない

① SC売上高、5月は過去最大の落ち幅も6月以降戻り傾向

私も業務広報グループ・副グループ長として活動に参加している日本ショッピングセンター協会がSC各社の販売統計 [SC販売統計調査報告] を発表しています。既存SCベースでの売上昨年対比は、5月(▲61.4%)・6月(▲15.0%)・7月(▲17.6%)と一斉閉館からの再開で一時的な回復は見られましたが、いまだ全面復活という環境にはありません。一方、今回のコロナ禍で面白い傾向なのは、郊外や地方から先に復活しているという事。特に食品・日用品・ホームセンター・ドラッグストアは鮮明で過去最高益の企業も出ています。また、健康志向の高まりやECの販売がSC営業時間である日中も伸びたことなどは大きな特徴でしょう。

② メディアに踊らされず、リアルを見る力が大切

鉄道・航空・自動車各社、ホテル・アパレル・外食と第一四半期(4~6月)の決算が出揃う中で「新型コロナの影響で非常に厳しい」という言葉が紙面を飾っています。JR東海は初の四半期赤字、JALは500億円を超える赤字で新卒採用を見送るなど史上稀にみる状況です。6月の訪日外国人が▲99.9%、インバウンド消費はほぼ皆無。ここまでは毎日のTV・ニュースで報道されています。
一方で、今絶好調な業界があることもご存知ですか?巣ごもり需要や中食・テイクアウトなどの『おうちニーズ』、アウトドアなどの『個別ソトニーズ』、そして在宅勤務などに伴う『クラウド化ニーズ』です。225銘柄で構成される日経平均は、コロナ後の3/19に16,552円の年安を記録していますが8/27時点で23,200円と実に140%も伸びています。株価だけ見ればほぼコロナ前に戻っており、冒頭の各企業の苦境と経済指標は別の動きにも見えます。しかし、SCにも関わる業種ではスーパーマーケットは好調、食品新聞によればSM各社はライフの113%など2桁増がほとんど [2月期主要GMS・SM 20年度1Q実績]。他にもドラッグストアは軒並み年初来高値で実績も好調、特に大攻勢のコスモス薬品はついに関東攻略に乗り出しています。ケンタッキーは7月の昨年対比127%ですし、ドン・キホーテ/ユニー連合は12期連続の最高益を更新しています。コロナで長距離移動や人ごみを避ける分、消費は安・近・短な身近な場所、EC、キャンプなど人に合わない場所へと移っておりこの流れはコロナへの有効打がない以上しばらく継続すると思われます。この中で今、必要とされるものを見極め・予測する力がディベロッパーには求められています。

③ 2極化する世界、今、新たな一歩目を踏み出せるかが勝負の分かれ道

繊研新聞の2019年度アパレルランキング [19年度専門店ランキング調査]が発表になりました。全体は非常に厳しいものの、THE NORTH FACEのゴールドウィンや子供服のナルミヤなどが昨年を大きく上回りました。改めてブランドネーミングやECなど独自の強みを保持する会社はどんな状況でも勝ち残る、ことが浮き彫りになり、このことはユニクロやGU、ワークマンなどを見ていてもわかります。SCにおいても郊外型を中心に既に昨年対比を超える売上を出しているSCが多くなってきました。特にNSC・CSCなどの食品中心型に多くみられます。メディアは総論を報じる役目なので仕方のないことですが、特に各テナント様と接するディベロッパーの皆様や、店舗開発に従事される方には「自分たちの特徴はなんだろうか」と問いかける良い機会にして頂ければと感じます。SCもまた、同質化からの脱却をし、他にはない特徴を打ち出して差別化していかなくては生き残れない時代がすぐそこまで来ています。
現在東北地方で実施中の復興庁と弊社による支援プロジェクトや、SC協会や各企業様への講習を通じて私が常に言い続けている言葉。「変わらないためには、変わり続けなくてはならない」。言うまでもなく企業もSCも存続してこそ価値を提供できるのです。ましてや、コロナ前の予算を使って前年踏襲をしているとしたら全くもって変化する兆しがないとしか言えないと考えます。
あくまで私見でありますが、変化のチャンスと今をとらえ多くのトライをして頂きたいと考えます。最近引き合いの多いDX (デジタルトランスフォーメーション)・EC構築・SNS・アプリ組成などもご相談にのりますのでお気軽に問いあわせ下さい。志高きSCの皆様に巡り合えるのを、毎日楽しみにしてお待ちしております。


注目のSC 〜西武プロパティーズ様〜

西武プロパティーズは、西武線沿線の開発では商業施設を中心として生活利便施設を整備し、地域社会に貢献する賑わいあふれる街づくりを目指されています。
現在、駅と連動したエミオやぺぺををはじめとした施設で地域のお客様を繋ぐテナントを募集されています。
出店にご興味あるテナント様は窓口である弊社にぜひ、ご連絡ください。


カワスイ様開業プレスリリース、@press7月の記事ランキングで3位に選ばれる

先月号でご報告した、弊社作成の川崎ルフロン内カワスイ(川崎水族館)様開業プレスリリースが、リリース配信サービス@pressで7月の掲載記事数国内TOP3に入りました!
弊社は過去5年間で20記事程度と決して数は多くないですが、コツコツとPR活動のお手伝いを続けてきており、今回、大きく花開きました。これからも、SCのエポックメイキングな出来事をきちんとメディアに伝えていきます。


アプリ開発・EC開発のご相談、お受けします

コロナ禍で商業施設とお客様との関係にもデジタル化の波が一気に押し寄せてきました。ご来場いただかずともショッピングを楽しんでいただけるECサイトやお客様と繋がり続けるアプリは多くの注目を集めています。ECはショッピングサイトを作るだけでは終わりません。アプリも作れば終わりではありません。アプリやサイトへの集客の手段や広告・告知を含む、お客様と繋がり続ける総合的なデジタル施策、そして施設との連動が重要です。ご興味のある方、ぜひ、ご連絡ください。


トリニティーズ・NEWS 8月号はいかがでしたでしょうか。本メールのご意見、ご感想をぜひ、トリニティーズにお寄せください